幸せ × 住まい

床暖房、薪ストーブはいらない。マイホームの暖房は、エアコン × 石油ストーブ!

暖房機器って、いろんな種類があって悩みますよね・・・

・床暖房だと足元からあったかい。
・薪ストーブだと家中ぬくぬく。燃える火に癒される。

などのイメージから、導入を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
我が家もマイホームを購入する際、一度は導入を考えましたが、
よくよく吟味した結果、

エアコン × 石油ストーブ

が我が家には最適だと判断しました。
その理由など、ご紹介していこうと思います。
(ちなみに、関東在住です)

 

こんな人にオススメ!

  • 注文住宅を検討中の方
  • リノベーションを検討中の方
  • 暖房機器の購入で悩んでいる方

さっそく結論

  • 我が家はエアコン × 石油ストーブ
  • コスト(導入、運用、メンテナンス)と快適性、非常時を含む利便性 が決め手

そもそも、暖房機器ってどんなのがある?

暖める空間の広さと暖房方式から以下のように分類できます。

暖房機器一覧
出展:https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/kuchosetsubikisokouza_0601/

では、本当に選択すべき暖房機器はどれでしょうか?
好みで選べば良いのでしょうか?

暖房の定義から考えてみましょう。

暖房の定義

暖房の定義は以下だそうです。

建物や部屋の内部を暖めること

出展:コトバンク https://kotobank.jp/word/%E6%9A%96%E6%88%BF-95491

体を暖めることではなく、空気や壁の温度を高く保つことで体からの放熱を下げること

出展:東京大学 前真之准教授 https://jimosumu.com/n/nc22fe5a69fc4

似ているけど全く違う言葉で、「採暖」というのもあります。定義はコチラ。

温熱で体を暖めること

出展:コトバンク https://kotobank.jp/word/%E6%8E%A1%E6%9A%96-272422

では、どちらが良いのでしょうか?

圧倒的に、部屋全体・家全体を暖める『暖房』です。

採暖ではない、『暖房』のメリット

  • ヒートショック(心臓、血管への負担)がない
  • 重ね着による肩こり防止
  • 肺が冷えない = 免疫力低下の防止 = 風邪・感染症予防
  • 血流が増えて、心も体もリラックス

 出展:https://kaiyuukuukan.co.jp/blog163/
    https://jimosumu.com/n/nc22fe5a69fc4

暖房は、快適さ・心地良さだけでなく、健康面でも非常に重要だということがわかります。

では、ここで、改めて暖房機器の一覧を見て見ます。
たくさんあった暖房機器ですが、正しく暖房する観点で見ると、
青字の5種類に絞られます。

採暖ではなく、暖房に向いている暖房機器
出展:https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/kuchosetsubikisokouza_0601/

各種暖房機器の全体比較、最適解

では、5種類の中で、何を選ぶべきか、考えていきましょう。

まずは、全体像で比較していきます。

各種暖房機器の全体比較

ここで注目して頂きたいのは、以下のポイントです。

暖房の種類で着目すべきポイント

  • 全ての項目が優れている理想的な暖房手段は無い
  • エアコンはクーラーとして使える一方で、暖房手段としても欠点が少なく優秀
  • 導入も運用もコストが安いのは、石油ストーブ(対流式)とエアコン
  • 石油ストーブ(対流式)とエアコンは、強み・弱みを補い合う関係にある

基本的に、どの家庭にも夏のクーラーのためにエアコンはあると思います。
エアコンはコストが安い上に、暖房手段として欠点も少なく優秀です。
暖房で使わない手はありません。

更に、エアコンの安全性の高さはとっても重要。
寝てる間も運転させ続けて、家全体の温度が下がらないように
することが出来るので、『暖房』に最適です。

なので、考え方は、
エアコンをメインとしつつ、その弱点を効果的に補う暖房手段は何か?
ということになります。

 

エアコンの欠点は、
・快適性(乾燥、風、音など)
・非常時の稼働
です。

これを補えるのが、石油ストーブ。
稼働させることで加湿もできるのが素晴らしい。
さらに、コストも安い。
停電になっても、灯油さえストックがあれば、非常時にも暖房できます。
なので、エアコンの弱点の補助には、石油ストーブが最適。というわけです。

ココがポイント

  • エアコンが暖房手段のメイン。夜間も連続運転できるし、安いから。
  • エアコンの欠点を補えるのが石油ストーブ。

その他の暖房機器に対する、私の所見もまとめておきます。

床暖房に対する所見

  • イメージはエアコンの置き換え。メリット、デメリットがエアコンとほぼ同じ。
  • エアコンより優れているのは、風や音がなくて快適。というくらい。
  • エアコンに対して劣るのは、コストが高い、更新し難いという点。
  • 風や音がない快適性を得るために支払う代償が大きすぎる気がする・・・

 

薪ストーブに対する所見

  • あまりにもメリットが少なく、エアコンの弱点を補いきれない
  • コストも高い。
  • お金に余裕がある人、火が大好きすぎる人向けだと思う・・・

 

オイルヒーターに対する所見

  • 広い部屋や家全体を暖められない
  • 運用コストが高い
  • 書斎みたいな小さいスペースを暖めるのに向いている

 

各種暖房機器の特徴詳細

では、ここから更に、暖房機器ごとに詳細を確認していきましょう。

オイルヒーター

■導入・更新・廃却のしやすさ

優秀。購入、設置、更新・廃却の手間がかからない。

【購入方法】家電量販店、ネットで購入できる
【設置】設置の手間がない。自分でコンセントに挿すだけ。
【導入コスト】安い。本体費用:1~4万円
【耐用年数】10~20年
【更新・廃却】廃却は、粗大ゴミで出したり、回収業者にも頼める。

 出展:https://monoreco.ameba.jp/2339300011963/#content_9

■運用時のメリットデメリット

小さい部屋向け。
広い部屋や家全体の暖房は、パワー不足で無理。電気代も高い。

【暖かさ】パワーが小さく、広い部屋、家全体を暖めるには向かない。狭い部屋向け。
【安全性】熱源の温度が低いので、誤って触っても安全。特に赤ちゃん。
【快適性】静か、風がないので快適。空気は乾燥する。
【運用コスト】エネルギー効率が低く、電気代がかかる(1MJの熱を出すために7.5円)
【メンテナンス】ほこりを拭くだけなので、めっちゃ簡単
【非常時】停電すると使えない

 出展:https://monoreco.ameba.jp/2339300011963/#content_9
    https://iezukuri.blog/shinchiku-danbou/

床暖房

導入・更新・廃却のしやすさ

導入、更新、廃却の手間が大変。コストも高い。

【購入】家を建設、リノベーションする時しか購入できない
【設置】専門業者の工事が必要。工事期間もそれなりに必要
【導入コスト】高い。1畳あたり5~11万円。温水タイプだと、別途25~100万円必要な場合も。
【耐用年数】耐用年数が30~50年。それ以上住む場合は更新が必要になる
【更新・廃却】更新の時は床を全部剥がす必要があるので、数百万円かかることも・・・

 出展:https://ko-jiyasan.com/user_data/lifespan_of_floor_heating.php
    https://joykos.jp/takumi/yukadanbo-iranai/
    https://rehome-navi.com/articles/223

■運用時のメリットデメリット

安全なので、部屋全体を寝ている間も暖房できる。
運用コストと非常時の稼働に難あり。

【暖かさ】広い部屋、家全体を暖められる。
【安全性】熱源の温度が低いので安全。
【快適性】静か、風がない、足元から暖められるので快適。空気は乾燥する。
【運用コスト】電気式は高い(1MJの熱を出すために7.5円)
       都市ガスなら安い(1MJの熱を出すために3.6円)
       プロパンガスなら高い(1MJの熱を出すために6円)
【メンテナンス】電気式:無し 温水式:水の補充
【非常時】停電したり、都市ガスが止まると使えない。プロパンガスなら大丈夫かも?

 出展:https://ko-jiyasan.com/user_data/lifespan_of_floor_heating.php#staticpage-article-toc-2
    https://iezukuri.blog/shinchiku-danbou/

石油ストーブ(対流式)

導入・更新・廃却のしやすさ

優秀。購入、設置、更新・廃却の手間がかからない。導入コストも安い。

【購入】家電量販店、ホームセンター、ネットで購入できる
【設置】設置の手間がない。置くだけ。
【導入コスト】安い。本体費用:1~7万円
【耐用年数】8~20年
【更新・廃却】廃却は、粗大ゴミで出したり、回収業者にも頼める。

 出展:https://yublog-life.com/kaden/fanheater-lifespan/
    https://curama.jp/magazine/327/
    http://sanwaya.jugem.jp/?eid=362

■運用時のメリットデメリット

運用コストが安く、快適性が高い。非常時に使えるのも魅力的。
安全性、パワー調整幅の小ささから、運転しっ放しは出来ない。

【暖かさ】広い部屋、家全体を暖められる。
【安全性】触ると火傷する。地震の揺れを感知して自動で消化できる製品もある。
     誤った使い方、狭い部屋で使用すると、一酸化炭素中毒の危険性がある。
【快適性】灯油が燃えることで水蒸気が発生するので加湿できる。
     やかんを置けばお湯を沸かして更に加湿できる。
     静か、風がないので快適、炎の光に癒される。調理も可能。
     パワーの調整幅が小さく、運転する・しないで部屋の暖かさを調整するしかない。
【運用コスト】灯油なので安い(1MJの熱を出すために2.7円)
【メンテナンス】簡単。何年かに一度芯を交換するだけ。
【非常時】停電しても、都市ガスが止まっても使える。

 出展:https://iezukuri.blog/shinchiku-danbou/
    https://mnrworks.com/corona_sl221_cleaning/

薪ストーブ

■導入・更新・廃却のしやすさ

導入、更新、廃却の手間が大変。コストも高い。

【購入】専門店で購入が必要
【設置】専門業者の工事が必要。工事期間もそれなりに必要
【導入コスト】高い。本体、煙突、炉台、工事費用で最低でも70万円。
       薪のストックも含めて、占有するスペースが広い。
       土地面積、建築面積が広くなる。
【耐用年数】耐用年数は10~20年
【更新・廃却】専門店、スクラップ業者に買い取ってもらう、
       オークションに出すなど手間がかかる。
       自治体で処理してもらえるかは不明。。
       完全に撤去する場合は、煙突の撤去、屋根の工事も必要。。

 出展:https://bocchi.j-shimbun.com/articles/woodstovedurability.html
    https://stove-pellet.com/topics/7394/

■運用時のメリットデメリット

火を育てる楽しさがある。炎の光でリラックス効果も高い。
安全性、運用に手間がかかることから、運転しっ放しは出来ない。メンテナンスも大変。
運用コストも高い。

【暖かさ】家全体の『暖房』が可能。
【安全性】触ると火傷する。すぐに消せないので、地震でストーブが倒れたら火事。
【快適性】静か、風がないので快適、炎の光に癒される。調理も可能。空気は乾燥する。
     パワーの調整が難しい。
【運用コスト】薪代が高い(1MJの熱を出すために4.7~8.3円)
       薪割りの手間がかかる。
       着火、薪を入れる、消化する、の手間もかかるが火遊びの感覚に近い。
【メンテナンス】かなり大変。ストーブ内部の灰の掃除、周辺の木屑や灰の掃除、煙突の掃除・・・
【非常時】停電しても、都市ガスが止まっても使える。

 出展:https://woodengineer.jp/earthshaker/
    http://www.i-apple.jp/yukufumu/2008/05/post_258.html
    https://www.aplusinc.jp/woodstove-guide/maintenance/

エアコン

■導入・更新・廃却のしやすさ

優秀。購入、設置、更新・廃却の手間がかからない。コストも安い。

【購入】家電量販店、ネットで購入できる
【設置】取り付け、取り外し、回収は業者に頼む必要があるが、工事はあまり時間がかからない
    工事は購入したお店、ネットで申し込みできる
【導入コスト】クーラーも使えるので、費用対効果が大きい
【耐用年数】約10年
【更新・廃却】新しく買う時に引き取ってもらう、自治体に処分してもらう、回収業者に依頼する

 出展:https://www.seikatsu110.jp/library/electrical/et_air_conditioner/17738/

■運用時のメリットデメリット

安全なので、部屋全体を寝ている間も暖房できる。運用コストが安い。
快適性、非常時の稼働に難あり。

【暖かさ】家全体の『暖房』が可能。
【安全性】火傷しない。安全。
【快適性】乾燥する、作動音が気になる、風が出るなど、不快な要素が多い
【運用コスト】安い。(1MJの熱を出すために2.5円 COP3.0の場合)
【メンテナンス】簡単。フィルターの掃除だけ。
【非常時】停電すると使えない。

 出展:https://iezukuri.blog/shinchiku-danbou/

我が家の暖房

購入したエアコンと石油ストーブはコレ!!

エアコンは合計4台ありますが、リビングの1台で家中暖房しています。
(リビング:1台、主寝室:1台、子供部屋:2台)

リビングに採用したのは、こちら。

ダイキンのリソラのシリーズ。23畳用。
決め手は完全に見た目で、
・黒い
・薄い
で探したら、これがドンピシャでした!!

寝室、子供部屋は安さ重視なので、ご紹介は省略します^^

続いて、我が家が愛用している石油ストーブ。
こちらと同スペックですが、色は限定カラーのネイビーにしました^^

 

木造13畳用の5.14kWですが、これで十分家中を暖めてくれます。
エアコンとの併用が前提だったので、小さめを選びました。
(もう一回り大きいのは、木造17畳用の6.59kWのものがあります)

大きすぎないサイズ感がちょうど良いです。
・シーズンオフに収納スペースを圧迫しない
・稼働中も邪魔にならない
・パワーがありすぎて暑すぎることがない

通常カラーはホワイトですが、限定カラーのネイビーが渋くてお気に入りです^^

エアコン × 石油ストーブの運用方法

1Fのリビングのエアコン1台をずっと運転させっ放しにしています。

エアコンは他の部屋にも複数台ありますが、それらは運転させてません。
1台だけで、割と家中暖かいです。
最近の家は断熱性能、気密性能が高いからかもしれません。

我が家はスケルトンのリビング階段なので、2Fまで暖めてくれます。

ただし、朝は少し温度が下がるので、
家中の温度を上げるのと、加湿のために、起きたら石油ストーブを運転させます。

石油ストーブはスケルトン階段の下の土間玄関に置いているので、
暖かい空気が上がって、2Fまで暖めてくれます。

石油ストーブを土間玄関に置くメリットは、コチラでまとめています。

 

この運用方法なら、
家中の温度を空間的・時間的にある程度一定で高く保てるので、健康にいいです。

温度を激しく下げないので、湿度も下がり難く、乾燥し難いです。

まとめ

我が家はマイホームを購入する際、暖房手段を非常に悩みました。
悩んだ末、何を選んだか? どういう考えで選んだか? をご紹介しました。

まとめ

  • 暖房とは、『体を暖めることではなく、空気や壁の温度を高く保つことで体からの放熱を下げること』
  • 本当の暖房は、免疫力低下の防止、風邪や感染症予防など健康維持にもつながる!
  • 我が家は エアコン × 石油ストーブ を採用!
  • 理由は、、、
    • コスト(導入、運用、メンテナンス)が安い
    • 一日中、部屋の温度をキープできるので、温度・湿度の観点から健康に良い
    • 非常時にライフライン(電気、ガス、水道)が止まった際にも暖房できる

以上、みなさんの暖房機器選びの参考になれば嬉しいです。

それでは、今日も、素晴らしい日常を!!

-幸せ × 住まい